【5分で読める】人的資本 の4つの視点 第5回 ISO30414
【5分で読める】人的資本の4つの視点は、全9回で構成されています。
人的資本を重視した考え方は、多様な分野で見ることができます。
ここでは、人的資本の4つの視点「国際的『共通善』の視点」「国際標準の視点」「経営戦略の視点」「介護福祉の視点」を取り上げます。
人的資本を多面的に捉えることによって、多くの分野で中心的価値観になりつつあることを確認できます。
社内研修やOJT等で、十分な学習機会を得ることができなかった境遇にある場合には、是非お役立てください。
●「5分で読める」ような工夫に努めております
●「図表」を使い、わかりやすい説明をこころがけています
●文献や論文の「参照箇所」を明示し、品質の担保に努めています
●お時間のあるときに、「参照箇所」を読んで理解を深めることができます
●第1部 国際的「共通善」の視点
●第2部 国際標準の視点
第5回 ISO30414 ✅今回
●第3部 経営戦略の視点
第6回 デザイン思考
第7回 Society5.0
●第4部 介護福祉の視点
第8回 パーソンセンタードケア
●第5部 人的資本の重要性
第9回 まとめ 人的資本を活かすには
世の中には多くの考え方があります。
わたしたちの考えが、独善的な思い上がりに陥らないよう、一定の社会的な同意を与えてくれ、帰納的に援護してくれた言葉や内容を明示します。
「出所」とともに「参照箇所一覧」に整理いたしました。
ISO30414
第5回は、「ISO30414」です。
最初に、「現在地:全体と部分」を、図表でわかりやすくご案内します。
下の図をご覧ください。
今回は、ISO30414についてご案内します。
↓クリックして拡大
それでは、「ISO30414」の本題にはいります。
結論は、以下のように示すことができます。
●ISO30414は、国際標準「人的資本に関する情報開示のガイドライン」のことです
●2020年に、米証券取引委員会(SEC)は、人的資本に関する情報開示をルール化しました
●2021年に、東京証券取引所(JPX)は、改定版コーポレートガバナンスコードに、人的資本の情報開示の重要性を明記しました
●ステークホルダー資本主義への転換の中で、ISO30414は重要な指標になると考えられます
上記の「ISO30414」の定義について、「参照」した箇所は、以下の参照箇所一覧をご覧ください。
ISO30414は、2018年に国際標準化機構で策定された「人的資本に関する情報開示のガイドライン」です。
ISO30414が策定された背景には、1970年以降50年以上にわたり正しいと考えられてきた、株主資本主義の弊害を、是正するための取り組みの一つであると考えられます。
2010年にはISO26000「組織の社会的責任」、2015年にはSDGs「持続可能な開発のための2030アジェンダ」、2018年にISO30414「人的資本に関する情報開示のガイドライン」、2019年には「ステークホルダー資本主義」が提唱されました。
ISO30414「人的資本に関する情報開示のガイドライン」は、11項目58指標で構成されています。
各項目および指標は、下の図をご覧ください。
↓クリックして拡大
50年以上正しいと考えられてきた株主資本主義に基づく社会経済体制が、根底から大きく変わろうとしています。
ステークホルダー資本主義への大転換についてご興味のある方は、以下のリンクで詳細を解説していますのでご参照ください。
今回は、これで終わりになります。
お読みくださりありがとうございました。
次回は、「第6回 デザイン思考」になります。
参照箇所一覧は、お時間のあるときにご参照ください。
●外部環境の大きな変化を整理したPEST分析は、ここから確認できます
●変わりゆく社会の価値観は、ここから確認できます
●ステークホルダー資本主義への転換に向けた「人・社会・経済の良循環モデル」は、ここから確認できます
●主要参考文献は、ここから確認できます
●わたしたちの活動の全体像は、ここから確認できます
無料で、開業手続きができました。電子申請でしたので、自宅からあっという間でした。
その後、freee会計と、事業用のfreee Masterカードで、経理業務の負荷が大幅に軽減されました。
カードの利用履歴は、freee会計に、自動登録されます。あとは、確認して承認するだけ。
確定申告も、あっという間に終わりました。
freeeは、本業に専念するための力強い味方です。
参照箇所 一覧
「人を活かすマネジメント」 ハーバードビジネスレビュー
■参照した主な内容
・「SDGs」「ESG投資」
・「人的資本」レポーティングに関するガイドライン「ISO30414」
・2020年11月 米SEC(証券取引委員会) 人的資本レポート 義務化
参照 : 「人を活かすマネジメント」 ハーバードビジネスレビュー
「ISO30414」 国際標準化機構
■参照した主な内容
・ISO30414
参照 : 「ISO30414」 国際標準化機構
「ISO30414 ヒューマンリソースマネジメントー内部及び外部人的資本報告の指針」 日本規格協会
■参照した主な内容
・ISO30414
参照 : 「ISO30414 ヒューマンリソースマネジメントー内部及び外部人的資本報告の指針」 日本規格協会
「改訂版コーポレートガバナンスコード」 日本取引所グループ
■参照した主な内容
・改訂版コーポレートガバナンスコード
参照 : 「改訂版コーポレートガバナンスコード」 日本取引所グループ
「グレート・リセット」 クラウス・シュワブ 世界経済フォーラム創設者
■参照した主な内容
・「新自由主義」は、「競争」による「経済成長」を追い求めた
・「経済成長」のために、環境が「破壊」され、「社会福祉」が軽んじられた
・「社会的弱者」の精神的苦痛が増すリスクがある
・「政府」は、「市場の失敗」を正す必要がある
・「持続可能で包摂的な成長」を果たせる市場を積極的に形成すべき
・「少ないモノ」で「より豊かに」暮らせる未来
・「格差による分断」「不均衡や不正」「環境破壊」を止める
・「寛容」「公平」「公正」な世界を創造する必要がある
参照 : 「グレート・リセット」 クラウス・シュワブ 世界経済フォーラム創設者
「学習する組織」 ピーター・M・センゲ MIT経営大学院上級講師
■参照した主な内容
・「底辺への競争」は、「グローバリズム」の弊害
・「規制緩和」「自由化」で「低水準化」
・「労働基準」「自然環境」「社会福祉」
・『問題を生み出したのと同じ意識では、その問題を解決することはできない』
・「意思決定者」の「メンタル・イメージ(現実のとらえ方)」次第
参照 : 「学習する組織」 ピーター・M・センゲ MIT経営大学院上級講師