【5分で読める】エンジニアのための 管理会計入門 第4回 損益分岐点分析

【5分で読める】エンジニアのための 管理会計入門は、全7回で構成されています。

エンジニアなどの技術系の専門職から、プロジェクトマネージャーやCTO・CIO・CDOなどのビジネスサイドにステップアップするとき、多くの畑違いの新たな学びが必要となります。

特に、財務会計のスキルは、共通言語として必須になります。

社外向けの「財務会計」と異なり、社内の意志決定に活用される「管理会計」の全体像を、図表を用いてわかりやすく概説します。

社内研修やOJT等で、十分な学習機会を得ることができなかった境遇にある場合には、是非お役立てください。

この記事の特徴

 ●「5分で読める」ような工夫に努めております

 ●「図表」を使い、わかりやすい説明をこころがけています

 ●文献や論文の「参照箇所」を明示し、品質の担保に努めています

 ●お時間のあるときに、「参照箇所」を読んで理解を深めることができます

【5分で読める】エンジニアのための 管理会計入門|バックナンバー

 第1回 管理会計の必要性

 第2回 変動費と固定費

 第3回 限界利益と意思決定

 第4回 限界利益率と損益分岐点分析 ✅今回

 第5回 安全余裕率

 第6回 変動費と固定費の分解

 第7回 まとめ 管理会計の全体像


世の中には多くの考え方があります。

わたしたちの考えが、独善的な思い上がりに陥らないよう、一定の社会的な同意を与えてくれ、帰納的に援護してくれた言葉や内容を明示します。

「出所」とともに「参照箇所一覧」に整理いたしました。


限界利益率と損益分岐点分析

第4回は、「限界利益率と損益分岐点分析」です。

最初に、「現在地:全体と部分」を、図表でわかりやすくご案内します。

下の図をご覧ください。

今回は、限界利益率と損益分岐点分析についてご案内します。

↓ クリックして拡大

限界利益率と損益分岐点分析の概念を可視化した図表
図表504_限界利益率と損益分岐点分析

それでは、「限界利益率と損益分岐点分析」の本題にはいります。

結論は、以下のように示すことができます。

 ●「変動費」がわかれば、「限界利益」がわかります

 ●「変動費率」がわかれば、「限界利益率」がわかります

 ●「限界利益率」がわかれば、「損益分岐点売上高」がわかります

 ●「損益分岐点売上高」は、「固定費」÷「限界利益率」で求まります

 ●つまり、「変動費」を特定できれば、「損益分岐点売上高」がわかるということになります

上記の「限界利益率と損益分岐点分析」の定義について、「参照」した箇所は、以下の参照箇所一覧をご覧ください。

前回までは、「変動費」と「固定費」を分け、「売上高」から「変動費」を差し引いて、「限界利益」を求めてきました。

今回は、「限界利益」をもう一歩すすめて、損益分岐点分析に活用できるように考えていきます。

少し数学的になってしまいますので、以下にポイントだけをお伝えして、詳しい計算式を知りたい場合は、上記の「図表504」をご参照ください。

ポイントは、2点あります。

1点目は、とても簡単な「基本式」である 「売上高」=「変動費」+「固定費」+「利益」を変形していくことです。

2点目は、「損益分岐点」は、「利益」がゼロになる「売上高」のことを指します。

この2点をを踏まえて、「基本式」を変形していくと、

「損益分岐点売上高」=「固定費」÷「限界利益率」

という計算式を導出することができます。

これまでの流れを整理すると、

  • 「費用」を、「変動費」と「固定費」に分けて考えてきました
  • 「売上高」から「変動費」を差し引けば、「限界利益」が求まりました
  • 「売上高」に占める「変動費」の割合は、「変動費」÷「売上高」x100=「変動費率」として求まりました
  • 「変動費率」がわかれば、1-「変動費率」=「限界利益率」が求まりました
  • 「限界利益率」がわかれば、「損益分岐点売上高」が求まりました

つまり、「変動費」を特定できれば、「損益分岐点売上高」がわかるということになります。

次回は、「損益分岐点分析」から、経営の安全性を示す指標について、図表を交えてわかりやすく概説します。

今回は、これで終わりになります。

お読みくださりありがとうございました。


参照箇所一覧は、お時間のあるときにご参照ください。

あわせて読みたい

【PR】わたしたちの体験談 おすすめ

Web製作の経験がなくても、簡単な設定で、
あっという間にこのサイトを立ち上げることができました。

毎日、WordPressで、記事を投稿しています。

このサイトは、【ConoHa WING】で、安定的に運用できています。

【PR】わたしたちの体験談 おすすめ

無料で、開業手続きができました。電子申請でしたので、自宅からあっという間でした。

その後、freee会計と、事業用のfreee Masterカードで、経理業務の負荷が大幅に軽減されました。

カードの利用履歴は、freee会計に、自動登録されます。あとは、確認して承認するだけ。

確定申告も、あっという間に終わりました。

freeeは、本業に専念するための力強い味方です。

参照箇所 一覧

「管理会計の基本」 千賀秀信 日本実業出版社

■参照した主な内容
・限界利益率
・損益分岐点分析
参照 : 「管理会計の基本」 千賀秀信 日本実業出版社 

「スッキリわかる 日商簿記2級 工業簿記」 滝澤ななみ

■参照した主な内容
・変動費と固定費
・限界利益率
・損益分岐点分析(CVP分析)
参照 : 「スッキリわかる 日商簿記2級 工業簿記」 滝澤ななみ