【5分で読める】役立つ ビジネススキル 第2回 MECEとロジックツリー

【5分で読める】役立つビジネススキルは、全9回で構成されています。

複数の文献で取り上げられている、役立つビジネススキルを、出典を明記してご紹介しています。

社内研修やOJT等で、十分な学習機会を得ることができなかった境遇にある場合には、是非お役立てください。

この記事の特徴

 ●「5分で読める」ような工夫に努めております

 ●「図表」を使い、わかりやすい説明をこころがけています

 ●文献や論文の「参照箇所」を明示し、品質の担保に努めています

 ●お時間のあるときに、「参照箇所」を読んで理解を深めることができます

【5分で読める】役立つビジネススキル|バックナンバー

 第1回 問題と課題の違い

 第2回 MECEとロジックツリー|「横の網羅性」と「縦の論理性」 ✅今回

 第3回 分析と統合|具体化と抽象化

 第4回 PREP法|結論ファースト

 第5回 重点思考|80対20の法則

 第6回 要件確認|仕事の期待値管理

 第7回 ホワイトボードの使い方

 第8回 ブレインストーミングの注意点

 第9回 ハイコンセプト・ハイタッチ


世の中には多くの考え方があります。

わたしたちの考えが、独善的な思い上がりに陥らないよう、一定の社会的な同意を与えてくれ、帰納的に援護してくれた言葉や内容を明示します。

「出所」とともに「参照箇所一覧」に整理いたしました。


MECEとロジックツリー

第2回は、「MECEとロジックツリー」です。

最初に、「現在地:全体と部分」を、図表でわかりやすくご案内します。

下の図をご覧ください。

今回は、MECEとロジックツリーについてご案内します。

↓クリックして拡大

ロジカルシンキングの方法論およびMECEとロジックツリーの概念を可視化した図表
図表302_MECEとロジックツリー

それでは、「MECEとロジックツリー」の本題にはいります。

結論は、以下のように示すことができます。

 ●MECEは、必要な要素を「モレなくダブりなく」全体的な視点を意識するアプローチのことです

 ●MECEを手助けしてくれるツールの一つに、「フレームワーク」があります

 ●ロジックツリーは、問題解決の際に役立つ思考の枠組みのことです

 ●ロジックツリーは、横の網羅性をMECEで、縦の論理性を因果関係で構成します

 ●ロジックツリーの下方向には、「なぜ?Why so?」を反復し「分析的」に「具体的」な要素に分解していきます

 ●ロジックツリーの上方向には、「だから何?So What?」を反復し「統合的」に「抽象的」な要素に集約していきます

上記の「MECEとロジックツリー」の定義について、「参照」した箇所は、以下の参照箇所一覧をご覧ください。

「成功」があれば「失敗とセレンディピティ」があるように、物事を多面的にとらえないと「的」を得た答えを導くことが難しくなります。

MECEは、物事を「多面的」で「全体的」な視点でとらえるアプローチのことです。

少し難しい概念ですが、簡単な例をあげます。日常生活の中にもたくさんのヒントがあります。

  • 現在、過去、未来
  • 短期、中期、長期
  • 主観、客観
  • 事実、解釈
  • 長所、短所
  • 質、量
  • ハード、ソフト など多数

MECEを支援してくれる先人の知恵が、フレームワークです。

フレームワークにご興味があれば、「【5分で読める】役立つ フレームワーク|全9回」をご参照ください。

MECEを応用した、問題解決の際に役立つ思考の枠組みのことを、「ロジックツリー」といいます。

日常生活の困りごとなどでも、考えを整理するのに役立ちます。

ロジックツリーは、「木」のように、幹から枝に、枝から葉へと、またその逆のように、「分析」と「統合」の関係にあります。

ロジックツリーは、「横の要素」と「縦の要素」で構成されています。

「横の要素」は、前述した「過去」「現在」「未来」のように、網羅性をMECEに考えます。

「縦の要素」は、「下方向」と「上方向」が因果関係によって結ばれます。

「下方向」には、「なぜ?」と考えながら、問題や課題を「分析」していきます。

逆に、「上方向」には、「だから何が言えるのか?」と考えながら、下位の要素を「統合」していきます。

一人の思考には限界があると思います。

多様なメンバーで、アイデアや考えを出し合う「ブレインストーミング」をしながら、ロジックツリーを作り上げていくことが多いと思います。

ブレインストーミングにご興味があれば、「【5分で読める】役立つ ビジネススキル |第8回 ブレインストーミング」をご参照ください。

今回は、これで終わりになります。

お読みくださりありがとうございました。


参照箇所一覧は、お時間のあるときにご参照ください。

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参照箇所 一覧

「多様性の科学」 マシュー・サイド

■参照した主な内容
・「同じ背景」「同じ教育」「同じ訓練」
・「盲点」も共通している可能性が高い
・カギは、「異なる視点」をもつ人々を集めること
・「多様」な背景や経験を持つ集団は、「人間」を深く理解する能力に長けている
参照 : 「多様性の科学」 マシュー・サイド  

「基本フレームワーク50」  グロービス ダイヤモンド社

■参照した主な内容
・MECE
・ロジックツリー
・ピラミッド

・各種フレームワーク
参照 : 「基本フレームワーク50」 グロービス ダイヤモンド社 

「マッキンゼー流 入社1年目の問題解決の教科書」 大島祥誉

■参照した主な内容
・真の問題を特定し、問題を正しく解くこと
・「事実」と「要因」の分離
・MECE
・「So what?」「Why so?」
・フレームワーク
・仮説設定
・空雨傘 「事実」「解釈」「解決策」
・「課題」「結論」「根拠」「行動」
参照 : 「マッキンゼー流 入社1年目の問題解決の教科書」 大島祥誉 

「考える技術・書く技術」 山﨑康司

■参照した主な内容
・「グループ化」と「要約」
・「So what?」「Why so?」
・「帰納法」と「演繹法」
・ピラミッドの「横」と「縦」
参照 : 「考える技術・書く技術」 山﨑康司 

「ロジカルシンキング」 照屋華子・岡田恵子

■参照した主な内容
・MECE
・「So what?」「Why so?」
・フレームワーク
・「事実」と「仮説」の区別
・「帰納法」と「演繹法」
参照 : 「ロジカルシンキング」 照屋華子・岡田恵子 

「コンサル一年目が学ぶこと」 大石哲之

■参照した主な内容
・分析と統合
・フレームワーク
・「帰納法」「演繹法」
・ロジックツリー
・雲雨傘 「事実」「解釈」「アクション」
・仮説思考
・重点思考 80対20の法則
・90対90の法則
参照 : 「コンサル一年目が学ぶこと」 大石哲之 

「MBA 基本ビジネス思考45」 グロービス

■参照した主な内容
・「演繹法」「帰納法」「弁証法」
・クリティカルシンキング
・全体思考 他
参照 : 「デザイン思考の教科書」 バーバードビジネスレビュー 

「MBA マネジメント・ブック」 グロービス経営大学院

■参照した主な内容
・経営戦略の「階層構造」
フレームワーク全般
参照 : 「MBA マネジメント・ブック」 グロービス経営大学院