【5分で読める】役立つ ビジネススキル 第9回 ハイコンセプト ・ハイタッチ
【5分で読める】役立つビジネススキルは、全9回で構成されています。
複数の文献で取り上げられている、役立つビジネススキルを、出典を明記してご紹介しています。
社内研修やOJT等で、十分な学習機会を得ることができなかった境遇にある場合には、是非お役立てください。
●「5分で読める」ような工夫に努めております
●「図表」を使い、わかりやすい説明をこころがけています
●文献や論文の「参照箇所」を明示し、品質の担保に努めています
●お時間のあるときに、「参照箇所」を読んで理解を深めることができます
第2回 MECEとロジックツリー|「横の網羅性」と「縦の論理性」
第9回 ハイコンセプト・ハイタッチ ✅今回
世の中には多くの考え方があります。
わたしたちの考えが、独善的な思い上がりに陥らないよう、一定の社会的な同意を与えてくれ、帰納的に援護してくれた言葉や内容を明示します。
「出所」とともに「参照箇所一覧」に整理いたしました。
ハイコンセプト・ハイタッチ
第9回は、最終回「ハイコンセプト・ハイタッチ」です。
最初に、「現在地:全体と部分」を、図表でわかりやすくご案内します。
下の図をご覧ください。
最終回は、これからの時代に重視されるスキル「ハイコンセプト・ハイタッチ」についてご案内します。
↓ クリックして拡大
それでは、「ハイコンセプト・ハイタッチ」の本題にはいります。
結論は、以下のように示すことができます。
●時代は、「情報化社会」から「コンセプチュアル社会」に変化しはじめています
●「コンセプチュアル社会」では、「ハイコンセプト」「ハイタッチ」のスキルが重視されます
●「ハイコンセプト」は、構想力や創造力で人々を納得させる「未来を描く」「全体思考」の能力のことです
●「ハイタッチ」は、人々の「感情」をくみ取り「共感」をもって「目的」や意義を追求する能力のことです
●VUCA時代では、「過去」の延長線上に「未来」はありません
●「過去」を「分析」して予測する「フォアキャスティング」から、「あるべき未来像」を描き逆算する「バックキャスティング」能力が求められています
●人々は、「論理」より「共感」、「正確性」より「納得性」、「分析力」より「創造力」を求めています
上記の「ハイコンセプト・ハイタッチ」の定義について、「参照」した箇所は、以下の参照箇所一覧をご覧ください。
現在は、第四次産業革命の最中にあり、その先にある未来に重視されるスキルが「ハイコンセプト」のようです。
世界的ベストセラー「LIFE SHIFT」にもあるように、過去の延長線上に未来はありません。
これまでの比較的安定した時代では、「過去」を「分析」すれば、延長線上にある未来を、ある程度予測できたかもしれません。
しかし、今は「VUCA」と言われているように、現在と未来は、「非連続」のはざまにあるようです。
「非連続」ならば、いくら「過去」を「分析」しても、「答え」はみつかりません。
「答え」は、「創造」するしかないようです。
「あるべき未来」を。
「非連続」となる、50年に1度の社会経済体制の大転換にご興味があれば、「【5分で読める】ステークホルダー資本主義|全9回」をご覧ください。
人々が求める「共感」にご興味があれば、「【5分で読める】人的資本 の4つの視点 |全9回」をご覧ください。
今回は、最終回です。
最後に、第1回から第9回の、各回の結論をまとめます。
お時間のあるときに、ご覧ください。
最後まで、お読みくださりありがとうございました。
●「問題点」とは、「あるべき姿」と「現状」のギャップのことです
●「課題」とは、解決すべきと認識された問題のことです
●解くべき問題を間違えないようにすることが重要です
●MECEは、必要な要素を「モレなくダブりなく」全体的な視点を意識するアプローチのことです
●MECEを手助けしてくれるツールの一つに、「フレームワーク」があります
●ロジックツリーは、問題解決の際に役立つ思考の枠組みのことです
●ロジックツリーは、横の網羅性をMECEで、縦の論理性を因果関係で構成します
●ロジックツリーの下方向には、「なぜ?Why so?」を反復し「分析的」に「具体的」な要素に分解していきます
●ロジックツリーの上方向には、「だから何?So What?」を反復し「統合的」に「抽象的」な要素に集約していきます
●「分析」は、複雑な事柄を一つ一つの要素に分け、その構成を明らかにすることです
●情報を集めて「分析」した結果を、羅列するだけでは分析したことにはなりません
●「統合」は、「分析」した結果から、何が言えるのか?という価値ある示唆を得るためのプロセスのことです
●「PREP法」は、説得力を高める思考ツールの一つです
●「PREP法」では、「結論」を先頭に配置し、相手が全体像を把握しやすいように配慮します
●「PREP法」は、「ロジックツリー」や「帰納法」と同等の思考ツールの一つです
●「重点思考」は、結果に大きな影響を与えている要素に着目する思考のことです
●結果の80%は、上位20%の要素によってもたらされているという経験則のことです
●上位20%の要素に着目して、効率的に結果を生み出す考え方のことです
●「要件確認」は、相手の「期待値」を管理するための必須事項です
●「期待値管理」は、「CE/CS分析」と呼ばれることがあります
●相手の「期待値」を満たせない場合は、安請け合いしないほうが双方に良い結果をもたらすと考えられます
●ホワイトボードの使い方に、特に決まりはありません
●使い方のサンプルを示しますので、ご自由にアレンジしていただだき、打ち合わせや会議の交通整理にご活用ください
●「ブレインストーミング」は、「発散」と「収束」の場面に分けることが重要です
●「発散」の場面であることを、ファシリテーターは宣言します
●「発散」の場面では、「批判厳禁」「自由奔放」「質より量」「結合改善」をルール化します
●「結合改善」は、人のアイデアをさらに発展させてよりよいアイデアを生み出すことです
●時代は、「情報化社会」から「コンセプチュアル社会」に変化しはじめています
●「コンセプチュアル社会」では、「ハイコンセプト」「ハイタッチ」のスキルが重視されます
●「ハイコンセプト」は、構想力や創造力で人々を納得させる「未来を描く」「全体思考」の能力のことです
●「ハイタッチ」は、人々の「感情」をくみ取り「共感」をもって「目的」や意義を追求する能力のことです
●VUCA時代では、「過去」の延長線上に「未来」はありません
●「過去」を「分析」して予測する「フォアキャスティング」から、「あるべき未来像」を描き逆算する「バックキャスティング」能力が求められています
●人々は、「論理」より「共感」、「正確性」より「納得性」、「分析力」より「創造力」を求めています
参照箇所一覧は、お時間のあるときにご参照ください。
●外部環境の大きな変化を整理したPEST分析は、ここから確認できます
●変わりゆく社会の価値観は、ここから確認できます
●ステークホルダー資本主義への転換に向けた「人・社会・経済の良循環モデル」は、ここから確認できます
●主要参考文献は、ここから確認できます
●わたしたちの活動の全体像は、ここから確認できます
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参照箇所 一覧
「ハイ・コンセプト」 ダニエル・ピンク
■参照した主な内容
・ハイコンセプト、ハイタッチ
・情報化社会からコンセプチュアル社会へ
・全体的思考力、新しい発想力、共感力、目的追求
・これからの時代に必要な6つの感性
・MBA人材とMFA人材 デザイン
・論理より共感
参照 : 「ハイ・コンセプト」 ダニエル・ピンク
「世界標準の経営理論」 入山章栄 早稲田大学大学院ビジネススクール教授
■参照した主な内容
・「期待感」の高い「未来を描き」、「納得・腹落ち(センスメイキング)」させること
・日本企業の課題 「メガトレンド」に基づく「中期経営計画」の策定が必要
・「脱成熟化」に向けた「イノベーション」の促進
・「イノベーション」は、「遠くの知」と新しく「組み合わせ」ること
参照 : 「世界標準の経営理論」 入山章栄 早稲田大学大学院ビジネススクール教授
「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」 リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット
■参照した主な内容
・「未来が過去の延長線上にない」
・人生100年時代
・「労働市場」の急速な変化で、「学び直し」「スキル再習得」が必須
・企業の人事部門は、制度の「大改革」が必要
・政府は、法制度の「再設計」が必要
参照 : 「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」 リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット
「グレート・リセット」 クラウス・シュワブ 世界経済フォーラム創設者
■参照した主な内容
・「第四次産業革命」への適応
・「政府」は、「市場の失敗」を正す必要がある
・「持続可能で包摂的な成長」を果たせる市場を積極的に形成すべき
参照 : 「グレート・リセット」 クラウス・シュワブ 世界経済フォーラム創設者
「イノベーション・オブ・ライフ」 クレイトン・M・クリステンセン ハーバードビジネススクール教授
■参照した主な内容
・「未来」は、「過去」のデーターでは予測できない
・車の「バックミラー」を見ながら運転するようなもの
・既存企業は、「限界費用」の理論に固執すべきではない
・新規参入企業は「総費用」で参入してくる
・既存企業は、やがて「競争力」を失う羽目に陥る
参照 : 「イノベーション・オブ・ライフ」 クレイトン・M・クリステンセン ハーバードビジネススクール教授
「これからのマネージャーが大切にすべきこと」 ヘンリー・ミンツバーグ マギル大学経営大学院教
■参照した主な内容
・物事の全体像という「大きな絵」
・高い場所から見下ろして書く必要はない
・それよりも、「地べた」での経験を通じて描くほうが好ましい場合もある
・「良識的」で辛抱強い投資家と共に、「社会的責任」「地球環境」に配慮しビジネスを成長させる
・「もっと多く」から「もっとよく」の経済への転換
・「量」から「質」への転換
参照 : 「これからのマネージャーが大切にすべきこと」 ヘンリー・ミンツバーグ マギル大学経営大学院教授
「企業変革ノート」 ジョン・P・コッター/ダン・S・コーエン ハーバードビジネススクール教授
■参照した主な内容
・ビジョンをまとめる上で、重要なのは、「将来の絵」をかくこと
・「変革」すること
・「変革」を妨げる第一の行動様式は、「根拠のないプライドや傲慢さからくる現状満足」
参照 : 「企業変革ノート」 ジョン・P・コッター/ダン・S・コーエン ハーバードビジネススクール教授
「恐れのない組織『心理的安全性』が学習・イノベーション・成長をもたらす」 エイミー・C・エドモンドソン ハーバードビジネススクール教授
■参照した主な内容
・リーダーの役割は、「学習」「イノベーション」「成長」できる環境を創ること
・「心理的安全性」は、「才能」を引き出し「価値創造」に必要である
・「心理的に安全」な職場を作るには、「変革」が必要
・深く染み付き凝り固まった規範や考え方を改める必要がある
・管理テクニック 「不安と脅し」 時代遅れ
・VUCA世界では、全く役に立たない
・「これまで」の仕事のやり方は「模倣」でしかなく、「革新的」ではない
参照 : 「恐れのない組織『心理的安全性』が学習・イノベーション・成長をもたらす」 エイミー・C・エドモンドソン ハーバードビジネススクール教授
「デザイン思考が世界を変える」 ティム・ブラウン IDEO CEO
■参照した主な内容
・「デザイン思考」は、「人間中心」「人間の本質」の問題解決アプローチ
・「デザイン思考」は、「技術中心」「利益中心」ではない
・人間への「観察」「共感」「洞察」を通じて生活に役立つ製品やサービスを生み出すこと
・デザイン思考は、プロトタイプを試行錯誤しながら実験するマインドセットが必要
・「利益のためではなく人々のため」のデザイン
・生産性・効率性を重視する企業文化では、デザイン思考は失敗する可能性が高い
・「T型人間」の、分野を越境して共同作業する資質が必要
・「工業化時代」の、「大量生産」「無分別な消費」では、「持続不可能」
・思いやりのある資本主義
・顧客を深く知れれば、「長期的」「持続的」な「収益源」になる
・ブレインストーミングの4つのルール
・ブレインストーミングの際のルール化
・発散と収束、分析と綜合
参照 : 「デザイン思考が世界を変える」 ティム・ブラウン IDEO CEO
「MBA 基本ビジネス思考45」 グロービス
■参照した主な内容
・逆算思考 バックキャスティング
・発散と収束
・クリエイティブシンキング
参照 : 「MBA 基本ビジネス思考45」 グロービス
「基本フレームワーク50」 グロービス ダイヤモンド社
■参照した主な内容
・カッツ理論 コンセプチュアルスキル
参照 : 「基本フレームワーク50」 グロービス ダイヤモンド社