【5分で読める】エンジニアのためのKPI入門 第7回 限界利益率とスループット
【5分で読める】エンジニアのための KPI入門は、全9回で構成されています。
エンジニアなどの技術系の専門職から、プロジェクトマネージャーやCTO・CIO・CDOなどのビジネスサイドにステップアップするとき、多くの畑違いの新たな学びが必要となります。
特に、財務会計のスキルは、共通言語として必須になります。
経営目標の達成度合いを計測する「重要業績評価指標:KPI」について、図表を用いてわかりやすく概説します。
社内研修やOJT等で、十分な学習機会を得ることができなかった境遇にある場合には、是非お役立てください。
●「5分で読める」ような工夫に努めております
●「図表」を使い、わかりやすい説明をこころがけています
●文献や論文の「参照箇所」を明示し、品質の担保に努めています
●お時間のあるときに、「参照箇所」を読んで理解を深めることができます
第7回 限界利益率とスループット ✅今回
第8回 ROEとROA
第9回 KPIを設定する際の注意点
世の中には多くの考え方があります。
わたしたちの考えが、独善的な思い上がりに陥らないよう、一定の社会的な同意を与えてくれ、帰納的に援護してくれた言葉や内容を明示します。
「出所」とともに「参照箇所一覧」に整理いたしました。
限界利益率とスループット
第7回は、「限界利益率とスループット」です。
最初に、「現在地:全体と部分」を、図表でわかりやすくご案内します。
下の図をご覧ください。
今回は、限界利益率とスループットについてご案内します。
↓ クリックして拡大
それでは、「限界利益率とスループット」の本題にはいります。
結論は、以下のように示すことができます。
●「限界利益」は、「売上高」から「変動費」を減算して求めます
●「限界利益」は、「管理会計入門 第3回 限界利益と意思決定」で概説しています
●「スループット」は、「生産量」に「スピード」の概念を取り入れたものです
●「限界利益率」が高い製品でも、生産や販売に「スピード」が伴わなければ「スループット」は低迷します
●「スループット」を高めるには、「ボトルネック」の解消に向けた経営資源の投入を要します
●「ボトルネック」を解消し、「スループット」を高め、組織の「全体最適」を実現します
上記の「限界利益率とスループット」の定義について、「参照」した箇所は、以下の参照箇所一覧をご覧ください。
「限界利益」は、「売上高」から「変動費」を減算して求めます。
「限界利益」は、「管理会計入門 第3回 限界利益と意思決定」で概説しています。ご興味があれば、ご参照ください。
「スループット」は、「生産量」に「スピード」の概念を取り入れたものです。
「限界利益率」が高い製品でも、生産や販売に「スピード」が伴わなければ「スループット」は低迷してしまいます。
優先度を決めるときには、「利益率」に加え「スピード」の概念を加味した、「スループット」で判断する必要がありそうです。
「スループット」を高めるには、「ボトルネック」の解消に向けた経営資源の投入を要します。
「ボトルネック」を解消し、「スループット」を高めて、組織の「全体最適」を実現します。
ボトルネックに経営資源を投入するという観点では、「プロジェクトマネジメント」の「CPM:クリティカルパスマネジメント」と同様の考え方になります。
「プロジェクトマネジメント」については、別シリーズで概説する予定です。
次回は、ROEとROAについてご案内します。
今回は、これで終わりになります。
お読みくださりありがとうございました。
参照箇所一覧は、お時間のあるときにご参照ください。
●外部環境の大きな変化を整理したPEST分析は、ここから確認できます
●変わりゆく社会の価値観は、ここから確認できます
●ステークホルダー資本主義への転換に向けた「人・社会・経済の良循環モデル」は、ここから確認できます
●主要参考文献は、ここから確認できます
●わたしたちの活動の全体像は、ここから確認できます
無料で、開業手続きができました。電子申請でしたので、自宅からあっという間でした。
その後、freee会計と、事業用のfreee Masterカードで、経理業務の負荷が大幅に軽減されました。
カードの利用履歴は、freee会計に、自動登録されます。あとは、確認して承認するだけ。
確定申告も、あっという間に終わりました。
freeeは、本業に専念するための力強い味方です。
参照箇所 一覧
「ザ・ゴール」 エリヤフ・ゴールドラット ダイヤモンド社
■参照した主な内容
・スループット
・ボトルネック 瓶の首
・5つの集中ステップ
・ドラム、バッファー、ロープ
・全体最適
参照 : 「ザ・ゴール」 エリヤフ・ゴールドラット ダイヤモンド社
「KPI大全」 嶋田毅 グロービス
■参照した主な内容
・バランススコアカード
・KPI マーケティング・セールス、オペレーション・イノベーション、組織、会計・ファイナンス
参照 : 「KPI大全」 嶋田毅 グロービス
「ファイナンシャル・マネジメント」 ロバート・C・ヒギンズ グロービス経営大学院
■参照した主な内容
・財務諸表
・資金調達
・DCF法
・ROE、ROA、ROIC、EVA
・CAPM、WACC、NPV、IRR、FCF、ゼロ成長モデル、永続成長モデル、タックスシールド
参照 : 「ファイナンシャル・マネジメント」 ロバート・C・ヒギンズ グロービス経営大学院
「KPIマネジメント」 楠本和矢 博報堂コンサルティング
■参照した主な内容
・現場に求められる戦略 「競合に勝てる理屈と手順」
・KFI(KGI)、KRI(KSF)、KAI
・トップダウンアプローチ、ボトムアップアプローチ
・筋のいいストーリーを創ること
・創造力、洞察力(インサイト)
・阻害要因
・推論的仮説 ロジカルシンキング 演繹法、帰納法
・仮説に対し、エビデンスや確証を求める企業 戦略、革新、明日もない
・KPI設定ステップ
参照 : 「KPIマネジメント」 楠本和矢 博報堂コンサルティング
「管理会計の基本」 千賀秀信 日本実業出版社
■参照した主な内容
・ROE、ROA、ROIC
・CAPM、WACC、NPV、IRR、FCF
参照 : 「管理会計の基本」 千賀秀信 日本実業出版社