【5分で読める】企業倫理 と ステークホルダー資本主義 第5回 義務論と正義論

【5分で読める】企業倫理 と ステークホルダー資本主義は、全9回で構成されています。

「倫理・思想」の発展が「理論」の基礎となり、「理論」が社会を形作る「政治」の拠り所となり、「政治」が人々の「経済活動」を方向付けてきた歴史的な流れを概観します。

2019年8月以降、世界の社会経済の仕組みが、「株主資本主義」から「ステークホルダー資本主義」に、50年に一度の「パラダイムチェンジ」を遂げつつあります。

近年では、組織の性質を形づくる価値観の体系ともいえる「企業倫理」への関心が高まり、「SDGs」「ESG」「DEI」等の「社会的要請」への、企業の対応が注目されています。

社内研修やOJT等で、十分な学習機会を得ることができなかった境遇にある場合には、是非お役立てください。

この記事の特徴

 ●「5分で読める」ような工夫に努めております

 ●「図表」を使い、わかりやすい説明をこころがけています

 ●文献や論文の「参照箇所」を明示し、品質の担保に努めています

 ●お時間のあるときに、「参照箇所」を読んで理解を深めることができます

【5分で読める】企業倫理 と ステークホルダー資本主義|バックナンバー

 第1回 規範としての倫理 : 「帰結主義」と「非帰結主義」

 第2回 フリードマンの「資本主義と自由」と「株主資本主義」

 第3回 「リバタリアニズム」と「社会課題ブーメラン」

 第4回 ベンサムの「功利主義」と「フォード社のピント事件」

 第5回 カントの「義務論」とロールズの「正義論」 ✅今回

 第6回 サンデルの「コミュニタリアニズム」と「共通善」

 第7回 ポーターの「共通価値の戦略」と「ステークホルダー資本主義」

 第8回 「共通善」と「SDGs」

 第9回 まとめ 「企業倫理」と「ステークホルダー資本主義」


世の中には多くの考え方があります。

わたしたちの考えが、独善的な思い上がりに陥らないよう、一定の社会的な同意を与えてくれ、帰納的に援護してくれた言葉や内容を明示します。

「出所」とともに「参照箇所一覧」に整理いたしました。


カントの「義務論」とロールズの「正義論」

第5回は、「カントの「義務論」とロールズの「正義論」」です。

最初に、「現在地:全体と部分」を、図表でわかりやすくご案内します。

下図の赤枠の中をご覧ください。

今回は、カントの「義務論」とロールズの「正義論」についてご案内します。

↓ クリックして拡大

カントの「義務論」とロールズの「正義論」の位置づけを可視化した図表
図表805_カントの「義務論」とロールズの「正義論」

それでは、カントの「義務論」とロールズの「正義論」の本題にはいります。

結論は、以下のように示すことができます。

 ●「カント」は、ドイツの哲学者で、「行為」の「結果」に着目する「帰結主義」は打算的だとして否定しました

 ●「カント」の考え方は、「行為」の「動機・義務・目的」に着目する「非帰結主義」に属します

 ●「非帰結主義」では、「義務論(カント)」「正義論(ロールズ)」が知られています

 

 ●「ロールズ」は、米国の哲学者で、「功利主義」では実現できない「少数派」への公平さや権益の「分配の正義」を主張しました

 ●「ロールズ」は、「正義の原則」は「3つの原理」で構成されることを示しました

 ●「3つの原理」は、「自由・平等の原理」「格差原理」「公正機会均等の原理」です

 ●「自由・平等の原理」は、人々は他人の自由に抵触しない限り、基本的に自由であり平等であるということです

 ●「格差原理」は、不利な立場の人々の利益が最大となるような社会的経済的な不平等は認められるということです

 ●「公正機会均等の原理」は、不利な立場の人々に公平・平等な機会が保証されるということです

上記の、カントの「義務論」とロールズの「正義論」の定義について、「参照」した箇所は、以下の参照箇所一覧をご覧ください。

前回までの内容をおさらいすると、行為の「結果」に着目する「帰結主義」は、「規範としての倫理」にはふさわしくないことが見て取れました。「倫理的利己主義(フリードマン)」は「社会問題」を引き起こし、「功利主義(ベンサム)」は「少数派」の犠牲の上に成り立つ「多数派」の便益を正当化してしまいました。

「カント」は、ドイツの哲学者で、「行為」の「結果」に着目する「帰結主義」は打算的だとして否定しました。

「帰結主義」を、ビジネスに置き換えて考えると、「結果」としての「自己利益」のために、社会に貧困を押し付け、人権侵害を働き、公害をまき散らして環境対策の費用を社会に転嫁することが、「規範としての倫理」になりえるはずがありません。

「カント」は、「行為」の「結果」ではなく、「行為」の「動機・義務・目的」に着目すべきと主張しました。

この「カント」の考え方は、「義務論」として広く知られています。

「ロールズ」は、米国の哲学者で、「功利主義」では実現できない「少数派」への公平さや権益の「分配の正義」を主張しました。

「ロールズ」は、「正義の原則」は「3つの原理」で構成されることを示し、「功利主義の限界」の克服を試みました。

「3つの原理」は、「自由・平等の原理」「格差原理」「公正機会均等の原理」です。

  1. 「自由・平等の原理」は、人々は他人の自由を侵害しない限り、基本的に自由であり平等である
  2. 「格差原理」は、不利な立場の人々の利益が最大となるような社会的経済的な不平等は認められる
  3. 「公正機会均等の原理」は、不利な立場の人々に公平・平等な機会が保証される

この「ロールズ」の考え方は、「正義論」として広く知られています。

このように、「帰結主義」である「倫理的利己主義(フリードマン)」「功利主義(ベンサム)」は、「義務論(カント)」「正義論(ロールズ)」によって、「人や社会はどうあるべきか」という「規範としての倫理」に向けて大きな発展を遂げました。

「義務論(カント)」「正義論(ロールズ)」は、「行為」の「動機・義務・目的」に着目する、「非帰結主義」に分類されます。

次回は、「正義論(ロールズ)」をさらに発展させた、サンデルの「コミュニタリアリズム」についてご案内します。

今回は、これで終わりになります。

お読みくださりありがとうございました。


参照箇所一覧は、お時間のあるときにご参照ください。

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参照箇所 一覧

「ハーバードのケースで学ぶ企業倫理」 リン・シャープ・ペイン ハーバードビジネススクール教授

■参照した主な内容
・カント 義務論 原則重視
・帰結主義
・ベンサム 功利主義 快楽と苦痛の計算 最大多数の最大幸福 フォード社 ピント事件

・フリードマン 企業の社会的責任は利益を増大すること 1970
・企業は、社会の「資源」の管理者である
・企業は、「道徳的」な視点と「目的意識」が重要
・「道徳的」な視点と「目的意識」によって、社会から「資源」の管理を許される
・社会から許された「資源」の管理によって、業績を導くことができる
・数えきれない企業の不正行為の原因 「非現実的な目標達成への圧力」「誤ったインセンティブ制度」「不適切な教育訓練」「倫理的なリーダーシップの欠如」「組織風土こそ企業犯罪の最大の原因」
・J&J タイレノール事件 率先垂範 わが社の信条 Our Cred
・組織倫理の枠組みに必要な重要な要素「目的への貢献」「原則との一貫性」「人に及ぼす影響」
・事業計画の策定 「経済的側面」「倫理的側面」

世界人権宣言
参照 : 「ハーバードのケースで学ぶ企業倫理」 リン・シャープ・ペイン ハーバードビジネススクール教授

「ビジネスの倫理学」 梅津光弘 経営倫理実践研究センター首席研究員

■参照した主な内容
・「帰結主義」と「非帰結主義
・「非帰結主義」は「動機・義務・目的」を倫理的な正しさとして考える 「義務論(カント)」「正義論(ロールズ)
・「カント(義務論)」は「帰結主義」を否定 打算
・「ロールズ(正義論)」は「功利主義」を否定 少数派の権利 「自由・平等」「分配上の正義」「弱者への配慮」
・「帰結主義」は人間の快楽が善の基礎 「倫理的利己主義(フリードマン)」「功利主義(ベンサム)」

・「帰結主義」は「結果(帰結)」として人間の快楽が増幅されれば倫理的に正しい
・「フリードマン」の著書「資本主義と自由」 企業の目的 自己利益の最大化 株主資本主義
・「倫理的利己主義(自己利益の最大化)」を支持する人々が「リバタリアン」
・「リバタリアニズム」に基づく社会を形成 「規制緩和」「貿易の自由化」を推進
・1980年代 「レーガン政権」「サッチャー政権」は「規制緩和」「貿易の自由化」を推進
・「世界的」な「政策」トレンド」

・「功利主義」の「最大多数の最大幸福」の限界 「少数派の権利」をどう守るか 「フォード ピント事件」
・「共同体主義」はロールズの個人の選択の自由「原初状態」を批判 現実的な共同体の中の個人としての役割の選択

参照 : 「ビジネスの倫理学」 梅津光弘 経営倫理実践研究センター首席研究員 

「Justice これから正義の話をしよう」 マイケル・サンデル ハーバード大学教授

■参照した主な内容
・「道徳」は、行動の意図である「動機」で決まる 「カント
・「正義論」は、より「平等」な「社会」を実現することを支持する 「ロールズ
・「正義論」は、「目的」や「愛着」を重視する
・「リバタリアン」は、「自由で制約のない市場」を支持する
・「リバタリアン」は、「政府規制」に反対する
・「フリードマン」は、「リバタリアン」である
・「フリードマン」は、著書「資本主義と自由」で「政府規制」を批判している

・「ベンサム」 正しい行いとは「効用」を最大にするもの 快楽や幸福を最大にし、苦痛や苦難を防ぐもの
・「正義論」を含むリベラリズム 人の選択は完全に自由を批判 
・「正義」には、「共通善」を考える必要がある 「サンデル」
・「コミュニタリアン」は、「共同体主義者」と呼ばれる
・「コミュニタリアリズム」 「正義論」を含むリベラリズム 完全自由な自己選択を批判 共同体や伝統の道徳的要求
・「コミュニタリアリズム」は、「リバタリアニズム」と対峙する

参照 : 「Justice これから正義の話をしよう」 マイケル・サンデル ハーバード大学教授 

「SDGsが問いかける経営の未来」 モニターデロイト 日本経済新聞社

■参照した主な内容(一部筆者補足※)
・「短期的利益追求」は、「経済合理性」に基づく
・「経済合理性」は、「費用」を「外部」に転嫁し「利益」を最大化する※
・「費用」を「外部」に転嫁することを、「外部不経済」という※
・「外部不経済」は、「環境汚染」「低賃金」「低福祉」などを拡散する※
・「外部不経済」は、「経済的繁栄」を支える「社会」「環境」を「破壊」する
・「社会」「環境」が「破壊」され、「利益追求」が不可能に陥る
・「外部不経済」による「社会課題ブーメラン」
・「経済格差」が、世界的な「不安」と「社会分断」の主因である

・「社会的目的(Social purpose)」を定め
・「社会的な価値」を生み出して欲しい
・「信念」に基づく「購買行動」が増加している「ビリーフ・ドリブン」
・2011年に提唱された「共通価値の創造(CSV)」がキーワード
・「CSV」は、ハーバード大学のマイケル・ポーター教授が提唱した
・「CSV」経営モデルの根幹には、「社会価値」や「共通善」が据えられている
・「CSV」経営モデルは、「これまでの資本主義」の経営モデルとは抜本的に異なる

参照 : 「SDGsが問いかける経営の未来」 モニターデロイト 

「CSV経営」 ハーバードビジネスレビュー

■参照した主な内容
・「グローバル企業」の「ナイキ」の「経営活動」
・「新興国」で、「奴隷並みの賃金、強制的な時間外労働、職権乱用」
・一九九〇年代半ば、アメリカの諸大学で「反グローバリズム」の抗議運動が激化

参照 : 「CSV経営」 ハーバードビジネスレビュー 

「貧困の終焉」 ジェフリー・サックス 米経済学者

■参照した主な内容
・「反グローバル運動」は、「不道徳」「悪習」「腐敗」を明らかにした
・世界中に、「貧困」を蔓延させた

参照 : 「貧困の終焉」 ジェフリー・サックス 米経済学者 

「共通価値の戦略」 マイケル E.ポーター ハーバードビジネススクール教授

■参照した主な内容
・「これまでの資本主義」は、「低コスト」の追求で「利益」を最大化する考え方が主流
・「地域社会」の「犠牲」の上に「利益」を生み出した

・「正しくない」「賢明ではない」
・「新しい資本主義」は、「共通価値」を創造することである
・「企業」の「目的」は、単なる「利益」ではなく、「共通価値」を創出すること
・「共通価値(CSV)」の戦略は、「社会的価値」と「経済的価値」の両立を目指す
・「持続的な利益」が生み出される、「新しい資本主義」の姿が見えてくる

参照 : 「共通価値の戦略」 マイケル E.ポーター ハーバードビジネススクール教授 

「グレート・リセット」 クラウス・シュワブ 世界経済フォーラム創設者

■参照した主な内容
・「新自由主義」は、「競争」による「経済成長」を追い求めた
・「経済成長」のために、環境が「破壊」され、「社会福祉」が軽んじられた

・「社会的弱者」の精神的苦痛が増すリスクがある
・「政府」は、「市場の失敗」を正す必要がある
・「持続可能で包摂的な成長」を果たせる市場を積極的に形成すべき
・「少ないモノ」で「より豊かに」暮らせる未来
・「格差による分断」「不均衡や不正」「環境破壊」を止める
・「寛容」「公平」「公正」な世界を創造する必要がある

参照 : 「グレート・リセット」 クラウス・シュワブ 世界経済フォーラム創設者 

「学習する組織」 ピーター・M・センゲ MIT経営大学院上級講師

■参照した主な内容
・「底辺への競争」は、「グローバリズム」の弊害
・「規制緩和」「自由化」で「低水準化」

・「労働基準」「自然環境」「社会福祉」
・『問題を生み出したのと同じ意識では、その問題を解決することはできない』
・「意思決定者」の「メンタル・イメージ(現実のとらえ方)」次第

参照 : 「学習する組織」 ピーター・M・センゲ MIT経営大学院上級講師  

「ソーシャル・ビジネス革命」 ムハマド・ユヌス 経済学博士 ノーベル平和賞受賞

■参照した主な内容
・現代資本主義理論の「最大の欠点」は、「利益の最大化」が唯一の「目的」とされていること
・「欠陥」のある「経済理論」に洗脳された、「利益」という概念を振り払うこと
・「貧困」は、人が築いてきた「制度」が生み出すもの
・「貧困」は、人災である

・「貧困」の最大の問題は、弱者が社会的な打撃から守られていないこと
参照 : 「ソーシャル・ビジネス革命」 ムハマド・ユヌス 経済学博士 ノーベル平和賞受賞 

「これからのマネージャーが大切にすべきこと」 ヘンリー・ミンツバーグ マギル大学経営大学院教授

■参照した主な内容
・マーケットは、「企業」を、「株主価値」を拡大させるための「道具」としてしか見ていない
・「強欲」が、「社会」に及ぼした「ダメージ」はきわめて大きい
・「過剰な生産と消費」は、大量のゴミとともに「環境」を「破壊」する
・「もっと多く」は、「人」「社会」「環境」に「壊滅的」な打撃を及ぼす
・もっとましな行動があるはず

参照 : 「これからのマネージャーが大切にすべきこと」 ヘンリー・ミンツバーグ マギル大学経営大学院教授 

「デザイン思考が世界を変える」 ティム・ブラウン IDEO CEO

■参照した主な内容
・「工業化時代」の、「大量生産」「無分別な消費」では、「持続不可能」
・「利益のためではなく人々のため」のデザイン
・生産性・効率性を重視する企業文化では、デザイン思考は失敗する可能性が高い
・「T型人間」の、分野を越境して共同作業する資質が必要
・思いやりのある資本主義

参照 : 「デザイン思考が世界を変える」 ティム・ブラウン IDEO CEO 

「ティール組織」 フレデリック・ラルー

■参照した主な内容
・「グローバル企業」は、「達成型組織」である
・代表的な企業「ウォルマート」「ナイキ」「コカ・コーラ」
・「成長」と「利益」が重視される
・「強欲」な「株主」の視点で経営される
・取引先や顧客、従業員に、「権力」を行使する

・利益ではなく「存在目的」の達成に注力するほど
・多くの「利益」を獲得できる
・「競争」という概念がばかげて見える。全く意味がない

参照 : 「ティール組織」 フレデリック・ラルー 

「世界標準の経営理論」 入山章栄 早稲田大学大学院ビジネススクール教授

■参照した主な内容
・「競争」自体が、「自己目的化」してしまう
・「エンロン」「ワールドコム」の「大型不正会計事件」

・「SOX法」「J-SOX法 2006年」「内部統制」の規定
・2019年8月 米国の経団連 「ビジネスラウンドテーブル」
・「米国企業は、これからは株主第一主義を否定すべきだ」との声明発表
・180人の企業経営者の署名付き
・日本企業の課題 「メガトレンド」に基づく「中期経営計画」の策定が必要
・「脱成熟化」に向けた「イノベーション」の促進
・「イノベーション」は、「遠くの知」と新しく「組み合わせ」ること
・「期待感」の高い「未来を描き」、「納得・腹落ち(センスメイキング)」させること

参照 : 「世界標準の経営理論」 入山章栄 早稲田大学大学院ビジネススクール教授 

「これからの人事」 ハーバードビジネスレビュー

■参照した主な内容
・「株主資本主義」は、若い世代に大きなツケを残した
・「物質」的には充実したが、その「代償」として「平等」「地球」が「犠牲」になった

・「リーダー」がやるべきこと
・「存在意義」「パーパス(目的)」の明確化
・「成長」と「利益」の道筋
・世界の「変革」

参照 : 「これからの人事」 ハーバードビジネスレビュー 

「ステークホルダー資本主義」 ハーバードビジネスレビュー

■参照した主な内容
・世界が直面する「危機」
・「格差」「気候変動」「パンデミック」
・「社会」や「地球環境」の「持続可能性」

・「パーパス」主導の経営
・「長期」的な「企業価値」を実現し、「新たな未来」を創ることにつながる

参照 : 「ステークホルダー資本主義」 ハーバードビジネスレビュー 

「恐れのない組織『心理的安全性』が学習・イノベーション・成長をもたらす」 エイミー・C・エドモンドソン ハーバードビジネススクール教授

■参照した主な内容
・リーダーの役割は、「学習」「イノベーション」「成長」できる環境を創ること
・「目的」をはっきり伝えて、意欲を高める
・「心理的安全性」は、「才能」を引き出し「価値創造」に必要である
・「心理的に安全」な職場を作るには、「変革」が必要
・深く染み付き凝り固まった規範や考え方を改める必要がある
・管理テクニック 「不安と脅し」 時代遅れ
・VUCA世界では、全く役に立たない
・「これまで」の仕事のやり方は「模倣」でしかなく、「革新的」ではない

参照 : 「恐れのない組織『心理的安全性』が学習・イノベーション・成長をもたらす」 エイミー・C・エドモンドソン ハーバードビジネススクール教授 

「パーパス経営」 ハーバードビジネスレビュー

■参照した主な内容
・パーパス 事業の成功を左右する共通基盤
・パーパスは経営戦略と結びついていなければならない
・2019年 ビジネスラウンドテーブル 企業のパーパス ステークホルダーのニーズに応えること
・企業のパーパス 目先の利益ではなく、もっと大きな視点を持つ必要性
・2020年代 ステークホルダー資本主義とパーパス、DEIがビジネス用語の時代
・パーパス組織 「社会的価値」と「経済的価値」が交わるスイートスポットを目指す
・自分の利益のための利己主義では、パーパスは生まれない

参照 : 「パーパス経営」 ハーバードビジネスレビュー 

「共感経営」 野中郁次郎/勝見明 カリフォルニア大学バークレー校名誉教授

■参照した主な内容
・2019年8月 米経済界 「脱・株主第一主義」を宣言
・米国経営者団体「ビジネス・ラウンドテーブル」 「株主第一主義」見直し 声明
・声明文 正式名称 「パーパス(目的)・オブ・ア・コーポレーション」
・企業の「存在意義」が問われる
・「株主資本主義」偏重の「誤り」が確認された
・「利害関係者(ステークホルダー)」への配慮 「顧客」「従業員」「取引先」「地域社会」「株主」
・分析的戦略でなく、「物語り戦略」では「人」の「主観」や「価値観」が重要な意味を持つ
・その戦略のあり方は、きわめて「人間中心的」である
・人の「生き方」が問われ、「生きがい」や「働きがい」を生む
・「他者に対する共感」にもとづく社会の規律を再認識すべき

参照 : 「共感経営」 共感経営 野中郁次郎/勝見明 カリフォルニア大学バークレー校名誉教授 

「経営者の教科書」 ハーバードビジネスレビュー

■参照した主な内容
・「外部環境」は、「戦略」の「前提」である
・「外部環境」の「変化」に応じて、「戦略」を見直し「適合」させる
・生え抜きの人材が、執行役員になる
・既存の組織に熟達した人材では、「新しい戦略課題」への対応に時間がかかる
・他社の人材を引き抜いても、40%程度は1年半で辞める

参照 : 「経営者の教科書」 ハーバードビジネスレビュー