【5分で読める】役立つ フレームワーク 第6回 市場成長とイノベーター理論

【5分で読める】役立つフレームワークは、全9回で構成されています。

汎用性が高く、使い勝手の良いフレームワークを取り上げています。

業務への応用はもちろんのこと、ブレストの時に、多面的で有用な切り口を提供してくれる、先人の知恵が詰まっています。

フレームワークの全容を、図表を使いながらわかりやすくご案内できるよう努めます。

全9回を読み進めるうちに、点が線に、線が面になるように工夫してまいります。

社内研修やOJT等で、十分な学習機会を得ることができなかった境遇にある場合には、是非お役立てください。

この記事の特徴

 ●「5分で読める」ような工夫に努めております

 ●「図表」を使い、わかりやすい説明をこころがけています

 ●文献や論文の「参照箇所」を明示し、品質の担保に努めています

 ●お時間のあるときに、「参照箇所」を読んで理解を深めることができます

【5分で読める】役立つフレームワーク|バックナンバー

 ●第1回 フレームワークの全体像

 ●第2回 PEST|外部環境を切り分ける

 ●第3回 3C|市場を切り分ける

 ●第4回 SWOT|内と外を切り分ける

 ●第5回 STP・4P・4C|注力点を切り分ける

 ●第6回 市場ライフサイクルとイノベーター理論|市場の成長段階と顧客層を切り分ける ✅今回

 ●第7回 7S|有形・無形の経営資源を切り分ける

 ●第8回 バランススコアカード|業績管理指標を4つの視点で切り分ける

 ●第9回 まとめ フレームワークを使用する際の注意点


世の中には多くの考え方があります。

わたしたちの考えが、独善的な思い上がりに陥らないよう、一定の社会的な同意を与えてくれ、帰納的に援護してくれた言葉や内容を明示します。

「出所」とともに「参照箇所一覧」に整理いたしました。


市場ライフサイクルとイノベーター理論で、市場の成長段階と顧客層を切り分ける

第6回は、「市場ライフサイクルとイノベーター理論|市場の成長段階と顧客層を切り分ける」です。

最初に、「現在地:全体と部分」を、図表でわかりやすくご案内します。

下の図をご覧ください。

今回は、市場の成長段階と顧客層を切り分ける「市場ライフサイクルとイノベーター理論」をご案内します。

↓クリックして拡大

市場の成長段階と顧客層を切り分ける「市場ライフサイクル」と「イノベーター理論」の相関図
図表106_市場ライフサイクルとイノベーター理論

それでは、「市場ライフサイクルとイノベーター理論|市場の成長段階と顧客層を切り分ける」の本題にはいります。

結論は、以下のように示すことができます。

 ●「市場」の「成長段階」に応じて、「顧客層」が変化します

 ●「顧客層」の変化によって、「戦略」も変化します

 ●「市場」は、製品・サービスの「導入期」「成長期」「成熟期」「衰退期」を経ます

 ●「成熟期」にはロングセラーを志向し、「衰退期」には「再活性化」を図ります

 ●「顧客」は、市場の成長段階に応じて「革新層」「早期採用層」「前期多数層」「後期多数層」「遅滞層」に分類できます

 ●「前期多数層」の獲得がカギになります

上記の「市場ライフサイクルとイノベーター理論|市場の成長段階と顧客層を切り分ける」の定義について、「参照」した箇所は、以下の参照箇所一覧をご覧ください。

市場ライフサイクルとイノベーター理論を、身近に感じることができるのは、昔であれば「カラーテレビ・クーラー・車の3C」、近年であれば「パソコン・スマホ・クラウド」などがあげられるのではないでしょうか。

最初は、珍しい物好きの人が利用し始め、徐々に広がり、一気に多くの人々が利用するようになる現象を、身近で感じることがあると思います。

市場ライフサイクルとイノベーター理論は、経営戦略のあらゆる階層で参照されます。

市場ライフサイクルは、全社戦略の中のポートフォリオマネジメントと成長戦略で必ず検討されます。

イノベーター理論は、競争戦略に合わせて、マーケティング戦略で頻繁に検討されます。

新しい製品やサービスでは、先行投資が必要になります。

先行投資を回収できるか否かは、前期多数層と後期多数層の獲得が必須になります。

革新層や早期採用者は、ハイテクや新しいものが好きな人々が多い傾向があります。

一方、前期多数層は、品質やコストパフォーマンスに納得しないと購入に至らない、比較的保守的な人々が多い傾向があります。

ハイテクや新しいモノ好きの「早期採用層」の人々と、品質やコストパフォーマンス重視の「前期多数層」の人々の間には、志向や特性に大きな違いがあります。

「早期採用層」と「前期多数層」の間にある大きな溝は、「キャズム」と呼ばれています。

「キャズム」と呼ばれる大きな溝を超えるために、「製品・サービス(Product)」「価格(Price)」「流通(Place)」「広告宣伝(Promotion)」(4P)のあらゆる戦略を駆使していくことになります。

今回は、これで終わりになります。

お読みくださりありがとうございました。


次回は、「7S|有形・無形の経営資源を切り分ける長段階と顧客層を切り分ける」になります。

参照箇所一覧は、お時間のあるときにご参照ください。

あわせて読みたい

【PR】わたしたちの体験談 おすすめ

Web製作の経験がなくても、簡単な設定で、
あっという間にこのサイトを立ち上げることができました。

毎日、WordPressで、記事を投稿しています。

このサイトは、【ConoHa WING】で、安定的に運用できています。

【PR】わたしたちの体験談 おすすめ

無料で、開業手続きができました。電子申請でしたので、自宅からあっという間でした。

その後、freee会計と、事業用のfreee Masterカードで、経理業務の負荷が大幅に軽減されました。

カードの利用履歴は、freee会計に、自動登録されます。あとは、確認して承認するだけ。

確定申告も、あっという間に終わりました。

freeeは、本業に専念するための力強い味方です。

参照箇所 一覧

「イノベーションの普及」 エベレット・ロジャーズ スタンフォード大学教授

■参照した主な内容
・イノベーター理論全般
・キャズム
参照 : 「イノベーター理論」 エベレット・ロジャーズ スタンフォード大学教授 

「多様性の科学」 マシュー・サイド

■参照した主な内容
・「同じ背景」「同じ教育」「同じ訓練」
・「盲点」も共通している可能性が高い
・カギは、「異なる視点」をもつ人々を集めること
・「多様」な背景や経験を持つ集団は、「人間」を深く理解する能力に長けている
参照 : 「多様性の科学」 マシュー・サイド  

「MBA マネジメント・ブック」 グロービス経営大学院

■参照した主な内容
・経営戦略の「階層構造」
フレームワーク全般
参照 : 「MBA マネジメント・ブック」 グロービス経営大学院 

「マネジメント・テキスト 経営戦略入門」 網倉久永/新宅純二朗 日本経済新聞社

■参照した主な内容
・経営戦略 3階層
・各種フレームワーク ケース事例
・競争戦略と競争地位別戦略
・製品ライフサイクル
参照 : 「マネジメント・テキスト 経営戦略入門」 網倉久永/新宅純二朗 日本経済新聞社 

「基本フレームワーク50」  グロービス ダイヤモンド社

■参照した主な内容
・各種フレームワーク
参照 : 「基本フレームワーク50」 グロービス ダイヤモンド社 

「経営者の教科書」 ハーバードビジネスレビュー

■参照した主な内容
・「外部環境」は、「戦略」の「前提」である
・「外部環境」の「変化」に応じて、「戦略」を見直し「適合」させる
・生え抜きの人材が、執行役員になる
・既存の組織に熟達した人材では、「新しい戦略課題」への対応に時間がかかる
参照 : 「経営者の教科書」 ハーバードビジネスレビュー