【5分で読める】役立つ フレームワーク 第8回 バランススコアカード 多面性

【5分で読める】役立つフレームワークは、全9回で構成されています。

汎用性が高く、使い勝手の良いフレームワークを取り上げています。

業務への応用はもちろんのこと、ブレストの時に、多面的で有用な切り口を提供してくれる、先人の知恵が詰まっています。

フレームワークの全容を、図表を使いながらわかりやすくご案内できるよう努めます。

全9回を読み進めるうちに、点が線に、線が面になるように工夫してまいります。

社内研修やOJT等で、十分な学習機会を得ることができなかった境遇にある場合には、是非お役立てください。

この記事の特徴

 ●「5分で読める」ような工夫に努めております

 ●「図表」を使い、わかりやすい説明をこころがけています

 ●文献や論文の「参照箇所」を明示し、品質の担保に努めています

 ●お時間のあるときに、「参照箇所」を読んで理解を深めることができます

【5分で読める】役立つフレームワーク|バックナンバー

世の中には多くの考え方があります。

わたしたちの考えが、独善的な思い上がりに陥らないよう、一定の社会的な同意を与えてくれ、帰納的に援護してくれた言葉や内容を明示します。

「出所」とともに「参照箇所一覧」に整理いたしました。


業績管理指標を4つの視点で切り分ける「バランススコアカード」

第8回は、「バランススコアカード|業績管理指標を4つの視点で切り分ける」です。

最初に、「現在地:全体と部分」を、図表でわかりやすくご案内します。

下の図をご覧ください。

今回は、業績管理指標を4つの視点で切り分ける「バランススコアカード」をご案内します。

↓クリックして拡大

業績管理指標を4つの視点で切り分ける「バランススコアカード」の概念図
図表108_バランススコアカード

それでは、「バランススコアカード|業績管理指標を4つの視点で切り分ける」の本題にはいります。

結論は、以下のように示すことができます。

 ●経営の目標達成に強く関連する「4つの視点」でバランスよく経営を評価します

 ●経営の最終目標である、「KGI:重要目標達成指標」を定めます

 ●4つの視点は、「財務」「顧客」「業務プロセス」「学習と成長」です

 ●4つの視点で、それぞれの「KSF:重要成功要因」を定めます

 ●それぞれの「KSF:重要成功要因」を導く行動指標「KPI:重要業績指標」を設定します

 ●「KPI:重要業績指標」を定点観測し活動を改善していきます

 ●「KPI:重要業績指標」を達成することにより、「KGI:重要目標達成指標」を実現します

上記の「バランススコアカード|業績管理指標を4つの視点で切り分ける」の定義について、「参照」した箇所は、以下の参照箇所一覧をご覧ください。

バランススコアカードは、これまでの財務的な視点に偏りがちだった経営の評価を、多面的に捉え直す手法になります。

ポイントは、漠然とした売上や利益などではなく、具体的なアクションと目標の一連の関係性がわかりやすい点にあります。

最終的な経営の目標である、「KGI:重要目標達成指標」は、経営の置かれている状況に応じて設定されます。

一般的には売上高や利益などですが、市場が成長期にあれば市場シェアなどもありえるでしょうし、成熟期にあればLTVやROEなども考えられるかもしれません。

4つの視点は、「財務」「顧客」「業務プロセス」「学習と成長」です。

「財務」の視点は、「KGI:重要目標達成指標」に近い設定になりますが、非営利組織などでは「活動目的」などが設定されることもあるかと思います。

「顧客」の視点は、「財務」の視点を達成するために強い関連性があると同時に、「業務プロセス」の優劣が「顧客」に与える影響との強い相関があると考えられます。

「業務プロセス」を効果的・効率的に運営するには、スタッフの「学習と成長」の機会が与えられる必要があるでしょう。

4つの視点「財務」「顧客」「業務プロセス」「学習と成長」の因果関係を、ストーリーでいかにつなぎ合わせるかが戦略の妙になります。

今回は、これで終わりになります。

お読みくださりありがとうございました。


次回は、「第9回 まとめ フレームワークを使用する際の注意点」になります。

参照箇所一覧は、お時間のあるときにご参照ください。

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参照箇所 一覧

「キャプランとノートンの戦略バランスト・スコアカード」 ロバート・S・キャプラン/ デビッド・P・ノートン

■参照した主な内容
・バランススコアカード全般
参照 : 「キャプランとノートンの戦略バランスト・スコアカード」 ロバート・S・キャプラン/ デビッド・P・ノートン 

「経営者の教科書」 ハーバードビジネスレビュー

■参照した主な内容
・「外部環境」は、「戦略」の「前提」である
・「外部環境」の「変化」に応じて、「戦略」を見直し「適合」させる
・生え抜きの人材が、執行役員になる
・既存の組織に熟達した人材では、「新しい戦略課題」への対応に時間がかかる
参照 : 「経営者の教科書」 ハーバードビジネスレビュー 

「MBA マネジメント・ブック」 グロービス経営大学院

■参照した主な内容
・経営戦略の「階層構造」
フレームワーク全般
参照 : 「MBA マネジメント・ブック」 グロービス経営大学院 

「マネジメント・テキスト 経営戦略入門」 網倉久永/新宅純二朗 日本経済新聞社

■参照した主な内容
・経営戦略 3階層
・各種フレームワーク ケース事例
・競争戦略と競争地位別戦略
・製品ライフサイクル
参照 : 「マネジメント・テキスト 経営戦略入門」 網倉久永/新宅純二朗 日本経済新聞社 

「基本フレームワーク50」  グロービス ダイヤモンド社

■参照した主な内容
・各種フレームワーク
参照 : 「基本フレームワーク50」 グロービス ダイヤモンド社