【5分で読める】役立つ フレームワーク 第9回 フレームワーク 使用の注意点

【5分で読める】役立つフレームワークは、全9回で構成されています。

汎用性が高く、使い勝手の良いフレームワークを取り上げています。

業務への応用はもちろんのこと、ブレストの時に、多面的で有用な切り口を提供してくれる、先人の知恵が詰まっています。

フレームワークの全容を、図表を使いながらわかりやすくご案内できるよう努めます。

全9回を読み進めるうちに、点が線に、線が面になるように工夫してまいります。

社内研修やOJT等で、十分な学習機会を得ることができなかった境遇にある場合には、是非お役立てください。

この記事の特徴

 ●「5分で読める」ような工夫に努めております

 ●「図表」を使い、わかりやすい説明をこころがけています

 ●文献や論文の「参照箇所」を明示し、品質の担保に努めています

 ●お時間のあるときに、「参照箇所」を読んで理解を深めることができます

【5分で読める】役立つフレームワーク|バックナンバー

世の中には多くの考え方があります。

わたしたちの考えが、独善的な思い上がりに陥らないよう、一定の社会的な同意を与えてくれ、帰納的に援護してくれた言葉や内容を明示します。

「出所」とともに「参照箇所一覧」に整理いたしました。


まとめ フレームワークを使用する際の注意点

第9回は、最終回「フレームワークを使用する際の注意点」、です。

最初に、「現在地:全体と部分」を、図表でわかりやすくご案内します。

下の図をご覧ください。

最終回は、さまざまな切り口を提供してくれる「フレームワークを使用する際の注意点」をご案内します。

↓クリックして拡大

フレームワークを使用する際の注意点を喚起する図表
図表109_フレームワークを使う際の注意点

それでは、「フレームワークを使用する際の注意点」の本題にはいります。

結論は、以下のように示すことができます。

 ●フレームワークとは、全体を漏れなく重複なく、切り分けるためのツールです

 ●切り分けの対象となる「情報」は、自らの五感を通じて獲得した「1次情報」を利用します

 ●誰にでも入手できる、公開された「2次情報」だけを切り分けても、有効な「戦略」にはなりません

上記の「フレームワークを使用する際の注意点」の定義について、「参照」した箇所は、以下の参照箇所一覧をご覧ください。

フレームワークは、分析する対象全体を、漏れなく重複なく(MECE)に切り分けるためのツールです。

分析の対象となる「情報」には、組織や個人が五感を通じて獲得してきた「1次情報」と、外部から入手できる「2次情報」があります。

フレームワークを活用して、「1次情報」と「2次情報」をバランスよく組み合わせて「戦略を」導いていくことになります。

当たり前のことですが、誰にでも入手できる「2次情報」だけを集めて、フレームワークにプロットしても、有効な「戦略」にはなりません。

「情報」は、あくまでも仮説やストーリーに基づいて収集される「過去」のものなので、「前提」となる仮説やストーリーがあることに留意する必要があります。

ご興味があれば、参照箇所の中の、クレイトン・M・クリステンセン ハーバードビジネススクール教授の書籍の中に、わかりやすい表現がありますので、お時間のあるときにご覧ください。

今回は、最終回です。

最後に、第1回から第9回の、各回の結論をまとめます。

お時間のあるときに、ご覧ください。

最後まで、お読みいただきありがとうございました。

第1回 フレームワークの全体像

 ●フレームワークとは、漏れなく重複なく、対象を切り分けるためのツールです

 ●対象を切り分けるための「切り口」を、あらかじめ提供してくれます

 ●「切り口」を提供してくれるので、ゼロから考えるよりも、大幅に時間を短縮できます

 ●分析する範囲によって、適切なフレームワークを選択します

第2回 PEST|外部環境を切り分ける

 ●外部環境は、自社ではコントロールできない、所与の前提条件になります

 ●外部環境を、「政治(P)」「経済(E)」「社会(S)」「技術(T)」で切り分けます

 ●分析の範囲を、「世界」「国内」「業界」など、柔軟に変更して応用できます

第3回 3C|市場を切り分ける

 ●3Cは、「顧客Customer」「競合Competitor」「自社Company」の頭文字です

 ●「市場」は、「売り手」と「買い手」で構成されます

 ●「売り手」は、「自社」とそれ以外の「競合」に切り分けることができます

 ●「買い手」は「顧客」です

 ●業界によって、「3C+1C(Channel:流通網)」や、「3C+1C(Cooperator:協力者)」などの応用形もあります

 ●3C分析は、漏れなく重複がなく(MECE)、汎用性の高いフレームワークです

第4回 SWOT|内と外を切り分ける

 ●「SWOT」の組合せで4つの戦略パターンを模索することができます

 ●「ブレインストーミング」で、多くの選択肢を創出することができます

 ●「内部環境」は、「強み(S)」と「弱み(W)」に切り分けます

 ●「外部環境」は、「機会(O)」と「脅威(T)」に切り分けます

 ●「創造性」には、「多様性」と「心理的安全性」が必須になります

第5回 STP・4P・4C|注力点を切り分ける

 ●「STP・4P・4C」は、限りある経営資源を効果的・効率的に活用するための手段の一つです

 ●段階的に焦点を定め、具体的な方法を決めていきます「S⇒T⇒P⇒4P and 4C」

 ●「S」は、「市場細分化」のことです

 ●「T」は、「標的顧客の選定」のことです

 ●「P」は、「独自の位置取り」のことです

 ●「4P」は、事業者視点の「製品・サービス」「価格」「流通」「広告宣伝」のことです

 ●「4C」は、顧客視点の「顧客価値」「コスト」「利便性」「コミュニケーション」のことです

 ●「4P・4C」は、「マーケティング・ミックス」と呼ばれています

第6回 市場ライフサイクルとイノベーター理論|市場の成長段階と顧客層を切り分ける

 ●「市場」の「成長段階」に応じて、「顧客層」が変化します

 ●「顧客層」の変化によって、「戦略」も変化します

 ●「市場」は、製品・サービスの「導入期」「成長期」「成熟期」「衰退期」を経ます

 ●「成熟期」にはロングセラーを志向し、「衰退期」には「再活性化」を図ります

 ●「顧客」は、市場の成長段階に応じて「革新層」「早期採用層」「前期多数層」「後期多数層」「遅滞層」に分類できます

 ●「前期多数層」の獲得がカギになります

第7回 7S|有形・無形の経営資源を切り分ける

 ●「組織」の主要な構成要素を、漏れなく重複なく(MECE)切り分けることができます

 ●「戦略」を含む「ハードの3S」と、「価値観」を含む「ソフトの4S」に切り分けることができます

 ●「価値観」は、「組織」のすべての主要な構成要素に影響を及ぼします

 ●「ハードの3S」と「ソフトの4S」の間の「時間差」を考慮する必要があります

 ●「外部環境」の変化によって、「戦略」も変化します

 ●「戦略」の変化によって、組織の主要な構成要素も変化します

第8回 バランススコアカード|業績管理指標を4つの視点で切り分ける

 ●経営の目標達成に強く関連する「4つの視点」でバランスよく経営を評価します

 ●経営の最終目標である、「KGI:重要目標達成指標」を定めます

 ●4つの視点は、「財務」「顧客」「業務プロセス」「学習と成長」です

 ●4つの視点で、それぞれの「KSF:重要成功要因」を定めます

 ●それぞれの「KSF:重要成功要因」を導く行動指標「KPI:重要業績指標」を設定します

 ●「KPI:重要業績指標」を定点観測し活動を改善していきます

 ●「KPI:重要業績指標」を達成することにより、「KGI:重要目標達成指標」を実現します

第9回 まとめ フレームワークを使用する際の注意点

 ●フレームワークとは、全体を漏れなく重複なく、切り分けるためのツールです

 ●切り分けの対象となる「情報」は、自らの五感を通じて獲得した「1次情報」を利用します

 ●誰でも入手できる、公開された「2次情報」だけを切り分けても、有効な「戦略」にはなりません


参照箇所一覧は、お時間のあるときにご参照ください。

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参照箇所 一覧

「ジョブ理論」 クレイトン・M・クリステンセン ハーバードビジネススクール教授

■参照した主な内容
・定量的データーであっても、データは人間がつくるもの
・誰かが、推論するために、何のデーターを集め、どのように提示するかを決めたもの
・データーには、それを作り出した人の意図が入り込む
参照 : 「ジョブ理論」 クレイトン・M・クリステンセン ハーバードビジネススクール教授 

「イノベーション・オブ・ライフ」 クレイトン・M・クリステンセン ハーバードビジネススクール教授

■参照した主な内容
・「未来」は、「過去」のデーターでは予測できない
・車の「バックミラー」を見ながら運転するようなもの
・既存企業は、「限界費用」の理論に固執すべきではない
・新規参入企業は「総費用」で参入してくる
・既存企業は、やがて「競争力」を失う羽目に陥る
参照 : 「イノベーション・オブ・ライフ」 クレイトン・M・クリステンセン ハーバードビジネススクール教授 

「経営者の教科書」 ハーバードビジネスレビュー

■参照した主な内容
・「外部環境」は、「戦略」の「前提」である
・「外部環境」の「変化」に応じて、「戦略」を見直し「適合」させる
・生え抜きの人材が、執行役員になる
・既存の組織に熟達した人材では、「新しい戦略課題」への対応に時間がかかる
参照 : 「経営者の教科書」 ハーバードビジネスレビュー 

「MBA マネジメント・ブック」 グロービス経営大学院

■参照した主な内容
・経営戦略の「階層構造」
フレームワーク全般
参照 : 「MBA マネジメント・ブック」 グロービス経営大学院 

「マネジメント・テキスト 経営戦略入門」 網倉久永/新宅純二朗 日本経済新聞社

■参照した主な内容
・経営戦略 3階層
・各種フレームワーク ケース事例
・競争戦略と競争地位別戦略
・製品ライフサイクル
参照 : 「マネジメント・テキスト 経営戦略入門」 網倉久永/新宅純二朗 日本経済新聞社 

「基本フレームワーク50」  グロービス ダイヤモンド社

■参照した主な内容
・各種フレームワーク
参照 : 「基本フレームワーク50」 グロービス ダイヤモンド社